瞳の中の碧い海



棗のマンションから歩いて
3分もかからない所に
ひなびた商店街があった。


学校帰りにいつもは通らない
商店街を歩いていて


棗はぎょっとした。


小さな花屋の店先に
あおいが一人で立っている。


「こら!!何やってんだ!
  一人で外へ行くなって
     言っただろ!」


「わー!ナツ!ごめんなさい」




「その子は
  お兄ちゃん家の子かい?」



店の奥から人の良さそうな
老夫婦が出てきて
にっこり笑う。



「そうです、ご迷惑おかけして
 スミマセン…
 この子は障害があって…」


「ああ、いいのいいの。
  いつでも遊びにおいで」