瞳の中の碧い海



あおいは
棗と同い年の19歳。


普通の中学を出ているけれど
読み書き計算も
満足に出来ない。


いつか
高校に行きたいという彼女に


棗は毎晩勉強を教えた。


といっても
それは小学校レベル。


これは高校に行くのは
大分先になりそうだ…と
思っていた。



「ナツ、高校は
  何歳までいけるの?」


「何歳でもいいんだよ?」


「じゃあ、
 おばあちゃんになるまで
 頑張ったらいけるかなぁ?」


「気の長い話だなぁ」



文章を書く練習のため
毎日ノートに日記を書かせた。


棗が学校に行っている間
あおいはノート1ページに
日記を書いておく。


帰ってきたら
棗はノートを見て添削をした。



それは毎日綴られる


棗への
ラブレターのようだった。