瞳の中の碧い海



あおいを家まで
送って行った先は


一体築何年なのか?と
思うくらい古い公営住宅。


彼女に誘われて
家の中に入って
さらに棗は驚いた。


家の中はゴミ屋敷だった。


台所と繋がった小さな居間は
足の踏み場も無く


居間の隅に
彼女が寝泊りしているのだろう
3畳程のスペースがある。



そこはとてもじゃないけど
部屋とは言えない



ただの巣だった。



奥の小さな部屋を覗くと
彼女の父親らしき人が
万年床に寝転がっている。



眠ってはいないみたいだが
その目には多分
何も映ってはいないだろう。


枕元には
おびただしい数の
酒瓶がある。


アルコール依存症…
それも末期だな。
もう廃人じゃないか…