瞳の中の碧い海



「そんなお父さんとは
 一緒にいない方が
 いいんじゃないか?」



あおいは
悲しそうな顔をして
首をふるふると横に振った。


「お父さんがいないと…
 あおい
 独りぼっちになっちゃう」


「そう…
 お父さんは優しいの?」


「ううん。お酒ないと
 あおいのこと、ぶつの」


「はぁー…お母さんは?」


「お母さんは、
 死んじゃった」


「あぁ、そう
   …病気?」


「病院代払えなくて
 おウチに帰ってきたら
    死んじゃった」




彼女との会話は
棗にとって

がっかりすることの
連続だった。