瞳の中の碧い海



橋本君とは
それっきりだった。


それ以降
彼から話かけてくる
ことはなかった。


それどころか


同じクラスなのに
目が合っただけで
きまり悪そうに
目を逸らされた。


彼は何も言わなかったが


健ちゃんが彼に
何かしら圧力をかけたのは
間違いない。



こうやっていつか



全ての選択肢を消されて
健ちゃんのものになるのかなと


翼は思った。