瞳の中の碧い海





「翼…」



部屋のドアを開けて
棗は少しホッとした顔をした。


やっぱり嵐の気配に
怯えていたんだ。


雨足が強くなり
ゴーっと激しい風の音がする。



棗は落ち着かない様子で
部屋の中をうろうろしている。



彼はまだ
パニック状態になっていない。



パニックに陥るきっかけは


やはり、雷だ。