瞳の中の碧い海




1時間ほど混乱が続いた後
少しずつ
呼吸が落ち着いてきた。



もうお願いだから
雷が鳴りませんように…。



その間ずっと棗を抱きしめ
もう大丈夫と声を掛けていた。



吸って、吐いて、と
呼吸の指示も出していた。


他にどうすればいいのか
分からない。




「もうどこにも行かないで」




私の胸で
彼はそう言った。



それは



私に言ったのでは
ないような気がした。