呼吸が苦しいらしく
激しく息が切れている。
脈がものすごく
速くなっているのが
触っただけで分かる。
どうしよう…!!
「たすけて……助けて…っ」
うわごとのように呟き
胸にしがみついてくる。
彼の頭をしっかりと抱いた。
「大丈夫、大丈夫よ?
もう怖くないから…
落ち着いて…!」
「いやだ…嫌だ!!
助けて……!!」
首を大きく横に振り
身体が苦痛に悶える。
彼が悪夢を見ている時と
同じように。
完全にパニック状態だ。
雷が引き金ならば
これはただの病気じゃない。
これは彼の心の闇だ。
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