瞳の中の碧い海





「不思議な形の夜景だな…」



両脇がくびれた
街の灯りを眺めて
棗が笑顔を見せている。



「やっとここに来れた…
 一緒に来たかったんだ」



隣で呟くその台詞は


私に言ったものでは
ないように聞こえた。