瞳の中の碧い海




「どこに?」


「あいつのところ」


「健ちゃんのところに?」


「そう。早坂に騙されたって
 あいつに泣きつきな。
 そうすれば全て元通りだ」


「そんなことしたら…
   棗はどうなるの」


「オレは元々人気ないから
      関係ないねぇ」


「どうしてそんなことするの」


「ごちゃごちゃうるせえ。
 どうするんだよ?
 戻るの?戻らないの?」


「このまま戻らなかったら…
 私には
  棗しかいなくなるね?」


「そうだな。つまらない
  大学生活になるぞー」


「…それでもいいから
  …一緒に居ていい?」



棗はちょっと
驚いた顔をした。