瞳の中の碧い海




棗は健ちゃんに
憎たらしいほど余裕の
笑みを見せる。


健ちゃんの表情が
怒りを通り越して
青くなってきている。



「冗談じゃねぇ…翼
 他の誰でもいいよ
 こいつだけはやめろ!
      行くぞ!」


健ちゃんが
私の手を引こうとすると


棗がそれを払って
鋭い目つきに変わる。




「触んじゃねぇよ」




低い声で威嚇する。



このままでは
ケンカになってしまう…
どうしよう…
野次馬も増えていく一方だ。