瞳の中の碧い海



「電話してから
 来ればいいのに。
 普段ピンポン鳴っても
    出ないよ?オレ」


ベッドの中で棗はそう言った。



「電話番号知らないもの」


「あ、そか。
 なんで訊かないんだよ」



そう言われてみれば
そうなんだけど…


そしてやっと私達は
携帯番号とメルアドの
交換をした。



なんだか順番が
逆のような気がするよ。



「どうして学校に来ないの?」


「行けなかったんだよ」


「どうして?
  カゼでも引いた?」


「違うけど…大人の事情」


やっぱり彼は
何を考えているのか
分からない。


「ずっと家で
  何していたの?」


「別に何も…
  懺悔くらいかな」


「何それ?」


「可愛い翼にイケナイ事
  教えちゃったからね」


そうふざけながら
またベッドの中で
重なってくる。


ちっとも
懺悔してないじゃないの。