瞳の中の碧い海




慌ててマンションに引き返し
部屋番号を押すと鍵が開いた。


ドアが開くと同時に
彼の首にしがみついた。


一週間ぶりの棗の腕。


すごく長く感じた。


言葉を交わす前に
キスを繰り返す。



そしてそのまま
ベッドに沈んで行った。



またこの前と
同じことの繰り返し。



ただの体だけの関係。



それでも棗は
突然やって来たことを
咎めたりはしなかった。



彼が拒まずに
受け入れてくれることだけで



それだけでいいと思った。



彼の体温を感じるだけで
少し心が安らぐ気がした。