瞳の中の碧い海




彼の部屋番号を
そっと押してみる。


返事は無い。


もう一度だけ…
やっぱり返事は無い。



とぼとぼと来た道を
引き返すことになった。



でもせっかく来たから
海沿いにある公園にでも
寄って帰ろうかな。



そう思って駅と
反対方向へ歩き出すと



ベランダから
大きな声がした。





「翼!」