美紀の顔が泣きそうになり、収まったはずの涙を流したから。
すると美紀は消えそうな声で「…」と言った。
聞こえなかった俺は「…え、」と聞き直した。
「美香とは、比べないで、」
「____っ」
それから美紀は語り始めた。
今までのつらい過去を。
「私はいつも美香と比べられてた。双子だからっていうせいで。
学校でも家でも美香美香って。
双子でも美香は出来がよくて私は出来が悪い。
私だって、頑張ったのに誰も私を誉めてくれなくて、いつも美香と比べて私を私として見てくれなかった。
いつの日か、美香なんていなくなればいいって最低なこと思ってた。
だけど、私がいなくなればよかったんだね。
周りのみんなは、出来の悪い方が残ったのかって、冷たい目で私を見てきて。
私が殺したんじゃないかって疑われもした。
でも、本当に私が消えた方がよかったのにね。
美香が残ればよかったのに!」
美紀は全てを話し終えると「うわぁーん」と子供のように泣きじゃくった。



