カラン カランッ
いつか本井の話を聞いたカフェ。
男の俺でも綺麗だと思う音色が響いて、母さんが入ってきた。
先に口を開いたのは母さんだった。
「… 考えて、くれたの?」と。
「あぁ…」
悩んで悩んで、やっと出した結論。
「……戻るよ..」
えっ…!?と嬉しそうな顔をした母さん。
でもすぐに、寂しそうな顔になった。
「でも、美紀ちゃんや優子ちゃんと離れなきゃいけないんだよ?」と聞いてきた。
そして俺は、「もう、決めたんだ。」
もう一度、家族をやり直したいんだ。
母さんは「そう」と頷いて、もう一度嬉しそうな顔をした。
本井たちと離れるのは辛いけど、絶対また会える。
そう、根拠のない自信がある。
離れていても、繋がってる。
どこにいても、また会える。
そんなサムイ事でさえもサラッと思えてしまうほど、大切なんだ。



