あるとき 犬が へやのなかから
じっと おそらを ながめていると
魔法使いが やってきて

「ここにいるのは あついから
そらにとびこみたいのも しかたがないさ!」

きらりと まほうでかぎをあけて
ひらりと まどをひらいてくれた

犬は いそいで まどからとびだし
そうして おそらを みあげたけれど
おもっていたより おおきく とおく
どんなにてをのばしても
どんなにどんなにさけんでも

ふれることは できなかったんだ