その大空の下、屋上には私以外には誰もいない。
ひょっとしたら、一年の頃の友達が来てるかもしれないと思っていたが。
一年の頃は……よくここで他愛もない会話をしながら、お弁当の交換をしたりしていた。
「やっぱり、無理にでも他のグループに入れてもらうんだった…」
私は、出てきた扉の南側の壁に寄りかかってお弁当を広げる。
しかし、食欲がわかず空を見上げる。
人見知りな私は、友達を作るのが苦手だ。
「どうすればいいかなぁ…?」
ガチャリ。
誰かが屋上の扉を開ける音がした。
誰か来たのかな?
しかし、ここから扉は見えない。
多分、私には気づいていないのだろう。
少しほっとして、溜息をついた。
知らない人と二人きりはキツイ。
「溜息なんてついて、何かあった?」

