可愛い弟くん



「先生」

私は朝礼後、隙を見つけて先生を呼び止めた。

「なんだ、哀川」

「清佳はどうしたんですか?」

すると、先生の表情が暗くなったのがわかった。

「お前ら仲良かったからなぁ。昨日、事故に遭ったと、連絡が入った。入院するから、しばらく学校を休むそうだ」

「大丈夫なんですか⁉︎」

「大丈夫だよ。右足を骨折しただけだ」

それを聞き、すごく安心した。

先生にお礼を言い、自分の席に戻ると
梓が近づいてきた。