可愛い弟くん



私は、帰ってから自分の部屋に入り、
泣いた。

大泣きして、原因を考えて、いつの間にか寝ていた。

結局、わかったことが一つもなかった。

わかったことは、私は、いじめの標的にされているという事だけだった。





朝。

「いつの間にか、寝ちゃってたな…」

時間を見る。

まだ学校に行くのには早い。

私はお風呂に入った。

髪を乾かして、もう一度制服を着て、
朝ごはんを食べた。

とても気が重い。

昨日の朝とは大違いだ。

それでも、
清佳がいるから、俊がいるから。

学校へ向った………。