可愛い弟くん



次の日の朝。

なぜか寝起きがとても気持ちよかった。

心がうきうきとする。

今日も俊に会える。

そう思うと、自然と頬が緩んだ。

そうやって、一人楽しい気持ちで教室へ入ると、一瞬、皆の視線が私に集まった。

えっ?

しかし、それはすぐに散って、いつもの教室に戻る。

何?今の。気のせい?

そう思いながら、自分の机に鞄を置いた。

教科書を机の中に入れる。

しかし、教科書が押し戻してきて、なかなか中に入らない。

「んっ?」

不思議に思い、机の中を覗く。