二人は何か話しながら、私を見ている。

やだっ……!

「高弘、悠太。何してるの?」

ふと、顔を上げると俊と目が合った。

「怖がらせるなよなぁっ」

そういい彼は私の隣に腰を下ろした。

「怯えてる。二人のせいだからな」

「あ。もしかして、俊の彼女?」

茶髪の高弘と呼ばれた方が私を見た。

私はその視線から逃れるように、顔を伏せた。

俊は、はぁっとため息を漏らした。

「そんなに見ないで。彼女じゃ、ないし…」

「へーぇ。俊ちゃんかーわいっ」

黒髪の悠太がにこにこと笑う。