―――……。 ガチャっと開けて屋上に現れた先輩。 急いできてくれたようで、少し息切れしてるようだった。 「悪りぃ、待たせたな。 こんなところで待ってないで、直接教室まで来りゃいいのに」 わたしは横にフルフルと首を振って、今日でみんなと過ごすの最後なのに邪魔をしたくなくってと思っていたことを伝えた。 「お前って変に気を遣うよな。年下がそんなことする必要ねぇよ!」 先輩はそう言って人差し指でわたしのおでこをツンと押した。