「あっ、もうこんな時間だ」

「そろそろ、お開きにする?」

「そうだね。もう少し遊びたいけど、明日も学校だし」

そうことになり、お食事会はお開きとなった。


「ばいばぁい」

「俺、送ってくよ」

1人の男……坂岡君が声をかけてきた。

「えっ、でも悪いよ」

「いいって。それに、夜道を女1人で歩かすわけにはいけないし」


「ごめんね」

あたしは良治のことも頭によぎりながらも、坂岡君に送ってもらうことにした。


「本当、楽しかった」

「ねー」

ぶらぶら歩きながら、空を見上げる。


「なぁ、相馬ってさぁ」

「ん?」

「彼氏いんの?」