「嫌いになんて、ならないよ」

「本当?」

「本当」

「じゃぁ、証拠ちょうだい?」

「証拠??」

暗い部屋にも、少し慣れてきた。


「証拠って?」

「キス、して?」

「えっ……」

あたいは赤くなりながらも、

良治の唇に自分の唇を重ねた。

甘い。

なんてものじゃない。

濃厚。