真面目ガールとヤンキー少年

改めてよく見ると、いかにも不良って感じ。目つきも悪いし、髪は思いっきり染めてるし。タバコ吸ってそう....。
なんて考えてるうちに、ホームルームが始まる5分前。

「やばっいかなきゃ! 」

その男子とまさか隣同士になるとはこのときはまだ思いもしなかった。

*******************

『....まじ最悪』

どうどうと初日からホームルームをサボった当の本人はげんなりとした様子で立っている。
いやいや、最悪なのは私も一緒ですよ??
このままじゃ私への視線も痛いから、早く座ってくれませんか???

私の思いが通じたのか
周りの視線がさすがに気になったのか、

『....ちっ』

と舌打ちをしながら乱暴に席につく。
新学期早々こんなんでやっていけるのかと不安になってくる....。

その日の授業は、隣の男子は、1日ずっと寝ていて先生に何度も怒られていた。
その度に『ちっ』とか『うぜぇ』とか言って、ふて寝していた。
怒られるのをわかって寝ているのかな。

それは次の日も、その次の日も、1週間して私が学校になれてきても変わらなかった。