「な、なんじゃこりゃ…」

六本木にそびえ立つ、大きい豪邸。

「ぅおーい、圭斗。この家やばい。でかい!」

「うるせーな。蓮はすぐでかい家に興奮する」

「だって、オレらあんなくっさくて汚くてそして小さくて最悪な部屋に」

「さ、いくぞ」

ピシャリと遮られた蓮は、一番乗りでビルから飛び降りた。

「けーと!今日の割は?」

「尚途と俺が、最上階。蓮と恵比寿と洸が玄関。玄関は、裏にも警備がいるから、警備に出くわしたら…わかるよな?」

「殺せばいーんだろ?」

恵比寿が圭斗を見る。

「行け」

圭斗は、尚途と一気に隣の豪邸に飛び移った。