帰るだの帰らないだの、結局私は八月を過ぎてもここに留まっていた。
浅黄もだらだらと気だるい夏を送っているようで、何だかんだ言って彼女の「か」の字も見受けられなかった。
「楓、このレポート手伝って」
「はぁ? 私あんたのやってる勉強なんて畑違いなんだけど」
「いや、これをコピペするだけだから、簡単だから」
「何言ってんの? コピペ? ふざけんなよ」
「え、みんなやってんじゃん」
「じゃあ、友だちに聞いて。私、コピペなんて芸当知らないから」
「うわ、まじめー」
「悪い?」
浅黄はレポート用紙で紙飛行機を折り始めた。
