ごめんね、佐中くん。

今日は、真理ちゃんと帰ろうって思ってたのに予定が入っちゃったらしくひとりで帰宅した。



「おやつ〜おやつ〜」

これからおやつタイムなのだ。

「いっただきま「ピンポーン」

もう!誰よ!今からおやつタイムなのにー
そう思いながら玄関を開ける

ガチャ

「どちら様ですかー?って佐中くん!?」


「げ。」


「げって何!?げって!」

「表札が前島ってなってたからまさかと思ったけどほんとに前島の家とは…」


ん?用事があって来たわけじゃないみたい

「なんで佐中くんがうちの家に?」

「前島の隣の家に引っ越してきたわけ」

ああ!そういえばこの前、田中さん家が引っ越して行ったっけ


「そうなの!?すっごい偶然!」

「偶然すぎる。もう最悪だよ」

ちょっとイラっときたが気にしない

「じゃ、挨拶にきただけだから。またね」


「う、うん!なんかあったら呼んでね!」


「全力で遠慮しとく。」

なんて毒づきながら帰ってしまった。