なんで、私は泣いてるんだ。 ...そんなのわかってるじゃないか。 怖かったから。 私は目をごしごしと擦った。 「宇賀神、悪い。今日のことは忘れてくれ」 「え!?なんで!」 宇賀神は以下にも心配だ、と言う顔で此方を見てきた。 でも、私は今日のことを忘れてほしい。 だって、宇賀神にはこんな汚い私をあまり知ってほしくない。 あまり心配とか迷惑とかかけたくない。