学園刑事


『新入生の諸君、本校への入学おめでとう。保護者の皆様にも、心よりお祝い申し上げます…』

所変わって、只今入学式の真っ最中。

ステージで祝辞を述べるのは、ここ"国立東泉学園"の学園長。

そして今私たちがいるのは、新入生とその保護者、総勢で千人は軽く超えるであろう人数を余裕で収容する学園の体育館。


(…広過ぎだろ)


私が今日から通う東泉学園は、国立の魔道士育成学校なだけあって、そんじょそこらの魔法学校とは訳が違う。

生徒の数だって、一学年だけで四百人もいる。

それを三学年も抱え、さらには全寮制とまできた。

その他にも理由は幾つかあるのだが、とにかくここの敷地は果てし無く広いのだ。

学園内を一周するだけでも、半日…いや、下手したら一日はかかるだろう。


とまあ、東泉学園の説明はこれくらいにしておいて。

それにしても…

(ねむ…)

学園長のありがたくも面白くもない話を聴くうちに、心地よい睡魔が私を襲う。

気づいた時には、私は既に眠りに落ちていた。