ドックンッ


視線が絡み合った瞬間なんとも言えない感覚が身体中を駆けずり回った

獣は視線を反らさないままゆっくりとあたしに近づく



ジャリッ


獣が目の前に来たときあたしは何を血迷ったのか彼を抱き締めていた



意外にも獣は暴れない

いや吃驚しているだけかも知れないけど