今日もまた始まった。
結衣たちが教室に入って来ると、騒がしかった教室は一気に静まり返った。
結衣はこの学校の裏ボスで、結衣に逆らうと平穏な学校生活を送れないといわれているためみんな結衣にはさからえない。だが、結衣の周りでひときわ清楚な女の子がいた。梨華だ。
梨華は結衣のいつも横にいるものの、いつもスマホをいじっていて口数は少ない。
そしてその二人の周りを取り囲むかれん、里菜、なな、真澄、はるな、令。この5人も結衣にはさからえる訳ではない。荷物を持たされている周りにいるだけの存在だ。
結衣はれなの前に立った。れなはクラスの中では浮いている。結衣たちのターゲットだからだ。
放課後結衣たちはカラオケにいった。
かれんたちが「ジュース取って来るね。」
そういって、部屋を出て行った。
部屋の中は結衣、梨華、れなの三人きりになってしまった。
「ね~れな。ネイル塗って。」
そういってれなは靴を脱がせてネイルを始めた。
そしてかれん達が戻ってきた。
結衣がジュースを梨華に渡そうとすると梨華のスカートにこぼしてしまった。
「あっ。」
結衣はそう叫ぶと急いでハンカチをだしふき始めた。
結衣だけにやらせるわけにはいかず6人がかりでふいた。
梨華はずっとゆいを睨んでいた。