あの日

*颯太side







俺は寝ぼけ眼で授業を受ける。







今は5校時目で一番眠いんだ。









もう寝ちゃっても大丈夫かな…?










そう思った時だった。










―カサッ…。









俺の机に置かれた一枚の紙。









綺麗に四つ折りにされたその紙を俺はそっと手に取り、開こうとした。








「…くん?颯太くん!」







「…はっ、はい!」







そっか、今は授業中だった。








俺はそっとその紙を筆箱にしまったんだ。