近距離幼なじみ




このごろ、のどが痛くなる。


なんか、風邪とかじゃなくて、

息ができなくなるかんじで

泣くのをこらえるような、痛さ。


カタマリを飲んで、つまったかんじ。



「翔太の…ばかやろーっ」


早歩きしながらそう言っていると、

ドンッ!


「ぶっ……す、すいません」


誰かとぶつかって、上を見上げると



「すいません…って夏帆じゃん」



前にいたのは、俊哉くんだった。


「あ、俊哉くん」


「大丈夫か?あぶねぇなぁ」


そういいながら俊哉くんは笑った。



「このごろどう?」




「へ?なにが?」




「なにって…翔太だよ。

仲良くしてる?」



なぜこの人が翔太と私のことを
きにとめてくれるのだろうか。




「うん、なにもないよ」



「そーゆーわりに暗いよ夏帆」



「うん…なんか…よくわからんないや」



「翔太が?」



「…だって、ゲームとか言って

あたしを落とそうとするの。


楽しんであたしを困らせて、落とそうとするんだよ」




私は、俊哉くんに相談を持ちかけた。



「なんだそれ、ははっ!」


俊哉くんはまた笑った。


?、笑うことなんて言ってないんだけどな。