近距離幼なじみ




理科の時間。


あたしは、無断サボりをするような人じゃないんだから


「お腹痛いっす」と先生には言ってきた。



てか、めんどくさすぎて困る。


こんなんで惚れるほうが頭おかしいわ。



あたしは、屋上で待っている自己中男の
とこに向かった。




ガチャ….…….........


屋上の扉を開けた。


「よぉ」


「なにが「よぉ」だよ」


「うっせ。いいからこっちこい」


いちいち命令なのが気にくわないが
翔太のところへ駆け寄った。


屋上は広く、翔太はど真ん中に
寝転がっていた。



「……あたし、屋上きたん初めて。」


「ふぅん。けっこういいだろ?」


「うん。風…気持ちいいなぁ」


暖かい風が吹く。


あたしの長い髪は、風になびいていた。



「……… 」


「…?どしたの?」


「いや、別に…」


翔太がこっちを見てたけど、

何を見てたのかは、あまりわからなかった。


「あったかーい!あたしも寝転がる!」


ほんとに気持ちいい。いまさらだけど
ちょっと翔太に感謝(σ゚∀゚)σ。


あたしは、翔太の隣に寝転がった。



2人並んで寝転んだ。


空は、晴天。



「翔太サボるときは、ずっとここで?」


「まぁな」


「へぇ。気持ちいい。」