「俊哉くんってあの俊哉くんだよ?

成績優秀運動神経抜群おまけに
爽やか少年のイケメン。その俊哉くんを
あんたが好きだと?」



「だめなの?」


「……駄目とかじゃないけど;」


「じゃあ、いいやんー♡
俊哉くんかっこよすぎ!笑顔とか
やばいよー!もぅ!わぁぁああ‼︎‼︎」


「……;」

頭を抱える春香は、置いといて


あたし、咲坂 夏帆。

高校一年の今の春、恋をした。


そりゃあもう初恋で

見るたびドキドキ止まんない。



「あ、見て!中庭で俊哉くんたち
バスケしてるー♡」

春香がそう言うと

「ほんと?!」

と、椅子から立ち上がり中庭が見える
窓の方を見た。


あたしたちのクラスは二階だから
丁度、バレないししっかり見れた。


「わぁぁぁぁあぁぁあ////////
かぁっこいいわぁぁぁあ……」


「それはね。この前の学校新聞見た?」


「見てない。何々?」


「この前の学校一のイケメンを決める
アンケートとったでしょ?その結果!
先輩抜かして、俊哉くん1位!」


「うそー!?すごっ!俊哉くんすごっ」


ほんとにすごいっ!!