近距離幼なじみ




……………。


「じゃあね、夏帆!」


「おーばいばいー」


春香とばいばいしてから




あたしは、1人教室にいた。


窓側の席だから太陽がまぶしい。



まだ夏じゃないのに暑いなぁ。


そう思いながら、教室にいると、



「夏帆」



肘を壁につけて、つったっていたのは、


まぁ、もちろん。


「えらい早かったね。翔太」



「ミーティングだったから。
さてと、帰るぞ」



ちくしょう!もうちょっとはやく
帰ればよかった!



「じゃあ、ばいばい。あたし、
ちょっと教室のこる」


こうしちゃえ。



「ふーん。んじゃあ、俺ものこる」



「は、はぁぁぁあ?帰れやぃ!」


「うるせ。だぁっとけ」


なんなんだ!1人になりたいのに!



「失恋の傷が癒えないから、
たそがれてんのか?」


ニヤッと笑って、こっちをみた。



「あのね。いちいちガラスのハートを
割らないでくれます?」



けっこうこれでもぐさぐさきてるから!



「だから、俺にしとけば?」




出たよ。意味不発言。