「大嫌いじゃなくなった。
これから“大”はつかない。

“嫌い”になった。」


「あっそ。(笑)
じゃあ、ちょっとは認めてくれた?

俺が顔だけじゃないってこと。」


「まあね。ちょっとだけどね。」


「別にちょっとだけでもいい。」


そういって強く抱き締められる。


「どうかした?」


「フッ。
お前、意外と鈍感かもな。」


西科はそういうと手を離してくれた。


「え?鈍感?」


「ああ、まあ、いいじゃん。
テニスしようぜ。」