大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない






「意外に気が利くな、チビ。」


「もう!!
チビって言うな!!

次言ったら蹴り入れるよ?」


「ああ、怖い、怖い。

ま、とりあえず、ありがとな。」


西科はタオルを受け取り微笑んだ。

何故かドキッとしてしまう。


何?今の?

私がこの、顔だけの、大嫌いな男に惚れたとでも言いたいの?

…ありえない……。