私は海を見ながら少しずつ話していった
「私は…最初颯太のことなんて興味なかったし、今思えば嫌いだったかもしれません」
翔先輩は黙って聞いてくれている
「でも、颯太と過ごしていくうちにどんどん颯太が気になっていって…
でも、私には颯太の気持ちに本当の意味で答えることはできないんです…」
「どうして?」
「それは…」
私がそのまま黙っていると翔先輩が笑って
「無理しなくていいよ、話せなかったら話さなくていいから」
「…ごめんなさい」
私が涙声でいうと
「あーごめんごめん、泣かないで
俺が颯太に怒られちゃう」
そういって翔先輩は頭をなでてくれた
