ー「ん・・・・・」

ここは一体どこなのだろうか。瞼を開けると、少し狭い部屋の中に私は横たわっていた。



それに私の手足は、太い縄できつく縛られてあった。

「んっ・・・取れないよ、この縄・・・。何なのもう・・・」



私が必死に縄を解こうとしていると、襖の外から足音が聞こえてきた。足音の主は部屋の前で止まり、その無骨な手でゆっくり襖を開けた。