あたしは月に向って、手を伸ばす。


「、、、遠いなぁ」


遥も、あたしと同じように月へと手を伸ばす。


そして、、、


「遠いね」


そう、同じ言葉を呟いた。


これが、響月と今のあたしの距離。


凄く、凄く、凄く、、、


あたし達の距離は、遠い。


あんなに、傍に居たのに、、、


「、、、帰ろう、雫月」


遥の言葉に頷き、あたし達は自分たちの家路に向って歩み出す。


くだらない、話をしながら、、、