あたしは、静かに笑う。


「もし、あたしが笑わなくなって遥が思ってるなら、、、。それは、響月が、、、死んでからだよ」


あたしはグッと、下唇を噛む。


、、、もう1度、響月に会いたいよ。


「あ、、、ごめん」

「ううん、気にしないで。もう、2年だよ。あたしだって、、、」


あたしだって、響月の死は受け止めてるつもり、、、


でも、まだ笑って響月のことを話せない。


響月の話をすると、やっぱり響月に会いたくなるから、、、


「雫月。パパっ子とかママっ子より、兄貴っ子だったもんね。簡単に受け止められるわけ、ないよ」


、、、遥。


あたしは、遥の肩に寄りかかる。


空を見上げると、、、


とっくに日は落ちていた。