ここから、星夜は飛び降りたんだ。


あたしは瞳を閉じる。


星夜?あたしの声、聞こえてますか?


、、、星夜、返事くらいしてよ?


『、、、雫月』


ホントに星夜は、あたしの心の中で生きてたんだね?


あたし、思い出したんだ。


、、、星夜のことも、響月のことも、全部思い出したんだよ?


『、、、また、俺のことを嫌いになった?』


、、、ううん。


あたしは、星夜のことを嫌いになれないみたい。


、、、嫌いになれないくらい、星夜のことを愛してしまった。


星夜?あなたは、生きてるんでしょ?


響月が居る世界とも、あたしが居る世界とも、違う世界に居るんでしょ?