あの日の夜もまた、くだらないことで喧嘩になった。


最後はいつも、、、


あたしの「有紗と一緒に居る、星夜が気に食わない」と言う言葉で、、、


星夜は黙り込む。


でも、あの日はいつもと違った。


『、、、なら、有紗と離れて、雫月の傍に居れば良いんだろ』


そんなこと、出来ないくせに、、、


出来ないから、あたし達はいつも喧嘩になっていたんじゃん。


星夜がはっきりしないから、、、


「出来ないくせに、言わないでよ!」

『有紗のことを突き放せばいいんだろ?そしたら雫月も、あんま凛太郎と仲良くすんなよ!』


星夜はそれだけ言うと、一方的に電話を切った。


あたしは、ため息を付く。