そのボヤは、少しずつ、、、


少しずつ、薄くなって行く。


もう、少しであなたの顔が見えそう、、、


なのに、、、


「雫月、、、ちゃん」


聞き覚えのある声が耳に届き、あたしは瞳を開けた。


彼は、あたしが知っていた彼より少し大人っぽくなっていて、、、


でも彼が誰か、あたしはすぐに気付いた。


「、、、凜、くん」


あたしの口から、彼の名前が漏れる。


「来てたんっすね。凛太郎さん」


暁夜が凜くんに、声を掛ける。


「あぁ。なんとなく、ここに来たくなってな。まさか、お前らと雫月ちゃんが一緒にいるとは思いもしなかったよ」


3人に笑い掛ける、凜くん。