~ 健吾 ~


俺は家へと入って行く、雫月の背中を見届ける。


『あたしが落ちて行く時、傍に居て』


そう言った、彼女の顔が、、、


あまりにも脆くて、今にも壊れてしまうんじゃないかと思った。


強気で、夜狼会の俺らにすら物怖じしなかった彼女が、、、


あんな顔をするなんて、、、


落ちて行く、、、


彼女はどこに、落ちて行こうとしているのだろうか?


始め、、、


変わった女の子が、転校して来たと思った。


みんながビビッてるサク先に普通に話しかけ、手を出すくらいだ。


俺らがもし、そんなことしたら100%やられる。