朝起きるとひろとがいる


でも今日のひろとはなんか変だった


「ひろと」


「ん?」


笑ってるけど何かが違う


「具合悪いの?」


「幽霊がかよ?ww」


と切り返されて確かに。と納得


「今日はどこ行きたい?」


「祭」


「へ?」


「今日花火祭だろ?」


カレンダーをみる


「ホントだ。夏休み終わるんだ。」


ひろとはにかっと笑って楽しみだなって言った


夕方になり私とひろとはでかけた


その途中で写真の現像を頼みことにした


ひろとははやく行きたいらしく私を急かした


「トロいから悪い」

と言われてムカついたけどすぐに忘れた


一通り遊び家に帰った


「楽しかった!!ね?」


「あーもう思い残すことないわ」


その言葉に私は硬直する


「何を言ってんの?」


「俺もうすぐ消えんだよ。俺の事だから誰よりわかる」


「なんで?」


「俺はホントは人にも触れるただ体力使うから消えやすくなんだよね」


「意味わかんない!!」


「………」


苦笑いのひろと


「やだ!!やだやだやだやだやだやだやだ」


「………」


「ひろと行かないで!!消えないで!!」


「…ゆい聞いて」


「やだ!!」


「ゆい!!」


ひろとの強い言葉に静になる


「俺はゆいともっと一緒にいたかった、だけどさゆいは生きてんだよ。俺とは違うんだよ。ゆいはこれからたくさん恋愛して結婚してそんで子どもとか孫に囲まれて暮らすんだよ」


「ひろと…ひろと!!」


涙がこぼれる私の頬をひろとが触れて

「泣くな」


そう言って消えた。