――ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ……。


しんと静まり返った空間に、甲高いアラーム音が規則正しく鳴り響く。

勢いよく瞼を開けた女は、全身に汗を滲ませながら暫く天井をじっと見つめた。

真っ白に広がるそれを、ただ一点に。


「……嫌な夢」


女はベッドから身体を起こすと、ひっきりなしに鳴り続くアラームをそっと止めた。